・松本人志の「しんぼる」を観た。さぞかし、酷い作品だろうなと観終わったら、ケチョンケチョンに貶してやろうと意気込んで(?)鑑賞したものの、「あれ? 普通に面白いんだけど」。唐突のラストは、客席からは「分かんな~い」という声がチラホラ。俺は「成る程ね」と首を縦にうなずいて納得。映画慣れしていれば、どうってことない分かり易い内容だと思った。ゆえに松本の真意がチラホラ見えたのでニヤニヤが止まらず。挑発的で天邪鬼な映画。俺は大好き。予想通り、「これは地雷映画じゃない。水爆映画だ!」(流石に不謹慎な表現だと思うがね)と衝撃的な批判を始め、各所で内容を巡り、タコ殴り状態。
「大日本人」は観てないけれど、本作を観て松本はテレビでは出来ないコントを映画に移してやっているだけなのだなぁと。あんなもんテレビで垂れ流したら、テレビ局が潰れます。「狭苦しいテレビの表現で収まらないことは映画館でやれば良い」と思うよ、俺は。松本含め、ダウンタウン自体は「ごっつええ」以降は大嫌いだけれど、それでもまだコントを諦めていない姿勢は好き。
「コントなら何でも出来ると信じている」と言ったのは確か、ラーメンズの小林さんだった。小林さんはあくまで舞台、松本は映画。方向性は真逆だけれど、目指している極みはきっと一緒。松本人志という人間は絶対に好きになれないだろうけれど、天邪鬼なお笑い人としてなら評価出来るよね。
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