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映画の正しい鑑賞方法を知らず、捻くれたまま映画を観続ける残念な怪獣がアレコレ愚痴りまくるブログです。
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 本日、13時にキネマ旬報のベストテンが発表されたので、先日に予想した私のベストテンの答え合わせをしつつ、称賛と批判が入り混じった感想を書いていきたいと思います。
 では、早速ではありますが、一気に解答をしていきますね。


 【2011年日本映画ベスト・テン】(結果)

 ()内は筆者の作品評価を示す星取り。最高で★5つ。

第1位:「 一枚のハガキ」(★★★★★)
第2位:「大鹿村騒動記」(★★★★★)
第3位:「冷たい熱帯魚」(★★★★★)
第4位:「まほろ駅前多田便利軒」(★★★★★)
第5位:八日目の蝉」(★★★★★)
第6位:「サウダーヂ」(★★★★★)
第7位:「東京公園」(★★★★★)
第7位:「モテキ」(星無し)
第9位:「マイ・バック・ページ」(★★)
第10位:「探偵はBARにいる」(★★)
※第7位は同率順位。

 【日本映画・個人賞】(結果)

日本映画監督賞:園子温「冷たい熱帯魚」「恋の罪」
日本映画脚本賞:荒井晴彦、阪本順治「大鹿村騒動記」
主演女優賞:永作博美「八日目の蝉」
主演男優賞:原田芳雄「大鹿村騒動記」
助演男優賞:でんでん「冷たい熱帯魚」
助演女優賞:小池栄子「八日目の蝉」「RAILWAIS 愛を伝えられない大人たちへ」
新人女優賞:忽那汐里「少女たちの羅針盤」「マイ・バック・ページ」
新人男優賞:松坂桃李「アントキノイノチ」「僕たちは世界を変えることができない」


 【2011年日本映画ベスト・テン】(私の予想)

 ◎=順位と作品名、個人賞の一致 〇=作品名のみの一致 ×=不一致

第1位:「一枚のハガキ」◎
第2位:「マイ・バック・ページ」〇
第3位:「大鹿村騒動記」〇
第4位:「奇跡」×
第5位:「東京公園」〇
第6位:「冷たい熱帯魚」〇
第7位:「八日目の蝉」〇
第8位:「サウダーヂ」〇
第9位:「ダンシング・チャップリン」×
第10位:「少女たちの羅針盤」×

 【日本映画・個人賞】(私の予想)

監督賞: 新藤兼人 ×
脚本賞: 向井康介 ×
主演男優賞: 妻夫木聡 ×
主演女優賞: 大竹しのぶ ×
助演男優賞: でんでん ◎
助演女優賞: 大楠道代 ×
新人男優賞: 森岡龍 ×
新人女優賞: 忽那汐里 ◎

 【2011年外国映画ベスト・テン】

 ()内は筆者の作品評価を示す星取り。最高で★5つ。

第1位:「ゴーストライター」(★★★★★)
第2位:「ソーシャル・ネットワーク」(★★★★★)
第3位:「英国王のスピーチ](★★★★★)
第4位:「無言歌」(★)
第5位:「ブラック・スワン」(★★★★★)
第6位:「マネーボール」(★★★★)
第7位:「トゥルー・グリット」(★★★★)
第8位:「ヒア アフター」(★★★★★)
第9位:「灼熱の魂」(★★)
第10位:「家族の庭」(★★★)

外国映画監督賞:王兵(ワン・ビン)「無言歌」

 【2011年外国映画ベスト・テン】(私の予想)

 ◎=順位と作品名、個人賞の一致 〇=作品名のみの一致 ×=不一致

第1位:「英国王のスピーチ」〇
第2位:「ゴーストライター」〇
第3位:「ブラック・スワン」〇
第4位:「ソーシャル・ネットワーク」〇
第5位:「エッセンシャル・キリング」×
第6位:「トゥルー・グリット」〇
第7位:「ヒア アフター」〇
第8位:「無言歌」〇
第9位:「BIUTIFUL ビューティフル」×
第10位:「蜂蜜」×

監督賞:ダーレン・アロノフスキー ×

【2011年度のキネ旬ベスト・テンを振り返って】

 まずは日本映画。第10位の「探偵はBARにいる」や第7位の「モテキ」(星取り評価を見れば分かる通り、私はこの作品は大嫌い)のランクインに驚きを隠せない、と同時に正直、例年には無いラインナップであることに間違いないといえる。第4位の「まほろ~」も意外。映画評論家の大高宏雄氏によれば、本年度の選者の数が例年より多い為、奇妙なバランスを保つことになったと触れている。勿論、数も増えれば、世代も広がる。若い選者も中には沢山いるだろう。保守的なキネ旬のベストテンとは思えない、実にカラフルな作品群である。第3位の「冷たい熱帯魚」もこんなに上位とは考えられなかった。恐らくレイティングが定められてからのR-18指定映画ではキネ旬史上最高位では無かろうか。近年ではアン・リー監督の「ラスト、コーション」(08年度)が思い当たるが、第4位であった。しかも「冷たい熱帯魚」は血肉飛び散る暴力描写が売りの過激な映画である。確かに公開当時は、批評家受けもまずまずだったが、キネ旬ベストテンでベスト3に喰い込むとは、夢にも思わなかったし、想像もし難いものであった。
 しかし、第1位の「一枚のハガキ」第2位の「大鹿村騒動記」のワン・ツーは、まさしく"キネ旬らしい"順当な並びである。奇妙で、なかば滑稽な均衡だ。今までの慣例を見事に打ち破ったようで、最後の牙城は崩せてはいない。だが言うまでも無く、変革が起こったという事実は見過ごせないのだ。
 予想結果は「一枚のハガキ」の完全一致を含めた、11本中7本の作品名的中。個人賞は散々。2部門しか的中が出来なかったのは悔しい。

 外国映画は、何はともあれ「ゴーストライター」のベスト1は本当に嬉しい。キネ旬本誌のレビュー欄でもかなりの高評価だったが、他の話題作に比べれば全体的な扱いが小さく、ポランスキーの新作といえども、1位に押し上げる様な要因が少ないと思えただけに喜ばしい誤算だ。第2位、第3位はアカデミーのビッグ・ツーである。順位的に見ると本家とは逆の結果。私含めた、現世代の若者が夢中になっているコンテンツに対する理解力を伴わせた諸氏が大勢存在した、と捉えるべきなのだろうか。そうなると、つくづく、米アカデミーが目に見えない古臭さに囚われているかがよく分かる。と、言い切ってしまうのは私の駄目で、無知なところ。
 しかし、ワン・ビン監督の「無言歌」の第4位選出は衝撃的。私はこの監督の作品は本作が初めてだが、思うに"テーマが良ければ、映画のテクニックは無視しても良いよね?"という妥協が見られた。同じキャメラアングルの繰り返しは、問題提起にも成らないし、訴えにもならない。何処をどう目を凝らせば、高評価に繋がるのか、是非私にも教えて頂きたい。"ドキュメンタリーの巨匠が初めて描くドラマ"という箔はそんなに豪奢に見えるのだろうか。私は「無言歌」に対しては読者選出ではベスト30にも入らない作品と踏んでいる。が、全ての結果と決着はもう少し先になるのだ。
 ちなみにイエジー・スコリモフスキ監督の「エッセンシャル・キリング」の選外には素直にビックリ。「アンナと過ごした4日間」は何だったのか。まぁ、あの時は"スコリモフスキの復帰作"という箔が付いていたのでした。
 予想結果は作品名の一致が10本中7本と、まずまずな内容。ユスフ3部作の「蜂蜜」といった変化球も投じたが、ものの見事に「灼熱の魂」「家族の庭」の倍返しで迎撃されましたとさ。

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・タイトル通りです。例年、やるだけやって、実際の結果なんて関係無しに"やり逃げ"をかますので、キネマ旬報を愛読している人は参考程度に。「キネマ旬報」という名前だけは知っているけど、読んだ事ねぇし、知らねぇしという人はどうぞ冷ややかな視線をお送りくださいませ。


【2011年度キネマ旬報ベストテン・予想】

<日本映画・ベストテン>

第1位:「一枚のハガキ」
第2位:「マイ・バック・ページ」
第3位:「大鹿村騒動記」
第4位:「奇跡」
第5位:「東京公園」
第6位:「冷たい熱帯魚」
第7位:「八日目の蝉」
第8位:「サウダーヂ」
第9位:「ダンシング・チャップリン」
第10位:「少女たちの羅針盤」
次点:「一命」

監督賞: 新藤兼人 (一枚のハガキ)
脚本賞: 向井康介 (マイ・バック・ページ)
主演男優賞: 妻夫木聡 (マイ・バック・ページ)
主演女優賞: 大竹しのぶ (一枚のハガキ)
助演男優賞: でんでん (冷たい熱帯魚)
助演女優賞: 大楠道代 (大鹿村騒動記)
新人男優賞: 森岡龍 (見えないほどの遠くの空を)他
新人女優賞: 忽那汐里 (少女たちの羅針盤)他

<外国映画・ベストテン>

第1位:「英国王のスピーチ」
第2位:「ゴーストライター」
第3位:「ブラック・スワン」
第4位:「ソーシャル・ネットワーク」
第5位:「エッセンシャル・キリング」
第6位:「トゥルー・グリット」
第7位:「ヒア アフター」
第8位:「無言歌」
第9位:「BIUTIFUL ビューティフル」
第10位:「蜂蜜」

次点:127時間

追記: フランスのクロード・シャブロル監督の「引き裂かれた女」もベストテンに入ると予想したが、筆者が未見なので泣く泣く除外。

監督賞: ダーレン・アロノフスキー (ブラック・スワン)


【予想してみて…】
 日本映画に関して言えば、正直キネ旬選者好みの作品はかなり少ないなぁと、今年公開された日本映画のリストを眺めながら嘆息したものの、逆に選びやすかった。最終的には13作品の候補が挙がり、たった3本を削っていった予想が上述通り。下位辺りは怪しいものの(ちなみに周防正行の「ダンシング・チャップリン」には納得していないし、作品自体にも憤然を覚えたが、周防信者の多いキネ旬なので仕方ない)、純然な作家性を好む傾向がある同誌ベストテンの予想にしてみれば、まずまずだと思う。だけれど、第1位の「一枚のハガキ」は恐らく確定。キネ旬に限らず、各方面の映画評論家から熱烈な絶賛評が飛び交っていた。そして「一枚のハガキ」以外の他の上位は、キネ旬オールスターズとして括っても良い顔ぶれ。あとはどれくらい、順位の食い違いがあるかどうかだけ、だと思う。
 外国映画は、逆に候補を選出して、そこから10本に絞るだけでも大変な作業であった。日本映画とはうって変わって、第1位の「英国王のスピーチ」から既に正解が確信できず、疑心暗鬼のまま10位まで流れてしまった。しかし、1位~3位の「英国王のスピーチ」「ゴーストライター」「ブラック・スワン」は、2011年の外国映画の傑作にして代表作なので、この3作がどのように実際のベストテンに食い込んでくるかが非常に楽しみ。特段、「英国王のスピーチ」は本作を作品賞に選んだアカデミー賞同様、保守的なキネ旬選者の食指を動かすにはうってつけの作品なので、その辺りも非常に興味深い。昨年みたく、韓国映画の「息もできない」を1位に選出するような(私自身も、外国映画1位に選出)サプライズがあれば、とも期待したいが、それにふさわしい決定的な作品が潜んでいないのは残念。

<1月3日 0時訂正>
・外国映画ベストテンを修正しました。「マネーボール」を除外し、「エッセンシャル・キリング」を第5位にランクイン。以下の順位は繰り下げとなります。お騒がせ致しました。

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・年の瀬かと思いきや、気がつけば新年明けましておめでとうございます状態となり、それが原因でツイッターが一時的に落ちて、少しだけイラッとしていたゴズィラです。長らくブログを放置してしまいました。1年ぶりの更新なのです。
 今回は2011年に私が映画館で鑑賞した新作映画のベストテンを発表していきたいと思います。既にツイッターが初出となってしまいましたが、こちらでは個人賞含めた完全版(?)をお送り致します。どうぞ御高覧のほどを宜しくお願い致します。ではさっそく、日本映画のほうより発表と総評を書いていきます。

【2011年・日本映画ベスト10】


第1位:「一枚のハガキ」
 (監督:新藤兼人/出演:豊川悦司、大竹しのぶ)

第2位:「大鹿村騒動記」
 (監督:阪本順治/出演:原田芳雄、大楠道代)

第3位:「平成ジレンマ」
 (監督:齊藤潤一/ドキュメンタリー)

第4位:「冷たい熱帯魚」
 (監督:園子温/出演:吹越満、でんでん)

第5位:「青空どろぼう」
 (監督:阿武野勝彦、鈴木祐司/ドキュメンタリー)

第6位:「八日目の蝉」
 (監督:成島出/出演:井上真央、永作博美)

第7位:「その街のこども 劇場版」
 (監督:井上剛/出演:森山未來、佐藤江梨子)

第8位:「CUT」
 (監督:アミール・ナデリ/出演:西島秀俊、常盤貴子)

第9位:「あぜ道のダンディ」
 (監督:石井裕也/出演:光石研、森岡龍)

第10位:「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」
 (監督:寺本幸代/声の出演:水田わさび、大原めぐみ)
 

【日本映画・個人賞】


 監督賞: 新藤兼人 (一枚のハガキ)

 脚本賞: 阪本順治、荒井晴彦 (大鹿村騒動記)

 主演男優賞: 原田芳雄 (大鹿村騒動記)

 主演女優賞: 大竹しのぶ (一枚のハガキ)

 助演男優賞: でんでん (冷たい熱帯魚)

 助演女優賞: 大楠道代 (大鹿村騒動記)

 新人男優賞: 森岡龍 (見えないほどの遠くの空を)

 新人女優賞: 二階堂ふみ (劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ)


【日本映画・総評】
 2011年、始まってすぐに「その街のこども」という傑作が公開され、それが皮切りとなり、様々なジャンルから面白い作品が飛び出してきた印象的な邦画豊作年となった。
 公開から1週間で大震災が起き、あまり話題に上がらなかったものの、9.11を総括したような第10位。父親の尊厳の滑稽さと偉大さ、両方を描き切った第9位。理想とすべき映画狂を見せつけられ、観ている側が背筋を正さずるを得ない第8位。震災のもたらした深い深い傷を必死になって呼び起こし、そして互いに癒す男女に涙した第7位。無垢な愛情の悲劇を深淵な心理描写で活写した第6位。原発事故の事例だけでは無い、国と地方と企業ぐるみの人災を追求する第5位。名言連発&明る過ぎるキチガイが善人を掌握するという、ブラックな笑いがひたすら楽しい第4位。マスコミバッシングの正当性、学校教育の価値観の根底を揺るがした、ドキュメンタリー邦画として近年最高傑作の第3位。練りに練られた脚本、豪華キャストの乱れ打ちで、潤沢な笑いを生み出す奇跡に満ちた群像喜劇の第2位。99歳の映画監督の怨念に似た情念が作品全体に乗り移ってはいるが、仄かに薫るユーモアを絶妙なエッセンスとして盛り込み、反戦映画の極みとしての地位を底上げしている、まるで若々しいような超傑作の第1位。
 上位にゆくにつれ、確かに映画的興奮と楽しさ、さらには慈しみさえも感じられる作品を選んだ。どれも丸っきりシャンルは分離している。だが日本人気質に富んだ純粋な日本映画には、そのような隔ては関係ないのである。私にとって、珠玉のベストテンとなった。

 

【2011年・外国映画ベスト10】


第1位:「未来を生きる君たちへ」
 (監督:スザンネ・ビア/出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーヌ・ディルホム)

第2位:「ラビット・ホール」
 (監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル/出演:ニコール・キッドマン、アーロン・エッカート)

第3位:「ブラック・スワン」
 (監督:ダーレン・アロノフスキー/出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル)

第4位:「サラの鍵」
 (監督:ジル・パケ=ブランネール/出演:クリスティン・スコット・トーマス、メリュジーヌ・マヤンス)

第5位:「ゴーストライター」
 (監督:ロマン・ポランスキー/出演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン)

第6位:「わたしを離さないで」
 (監督:マーク・ロネマク/出演:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド)

第7位:「この愛のために撃て」
 (監督:フレッド・カヴァイエ/出演:ジル・ルルーシュ、エレナ・アナヤ)

第8位:「ヒア アフター」
 (監督:クリント・イーストウッド/出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス)

第9位:「ヤコブへの手紙」
 (監督:クラウス・ハロ/出演:カーリナ・ハザード、ヘイッキ・ノウシアイネン)

第10位:「悪魔を見た」
 (監督:キム・ジウン/出演:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク)


【外国映画・個人賞】

 監督賞: スザンネ・ビア (未来を生きる君たちへ)

 脚本賞: アナス・トマス・イェンセン (未来を生きる君たちへ)

 主演男優賞: ミカエル・パーシュブラント (未来を生きる君たちへ)

 主演女優賞: ニコール・キッドマン (ラビット・ホール)

 助演男優賞: アーロン・エッカート (ラビット・ホール)

 助演女優賞: オリヴィア・ウィリアムズ (ゴーストライター)

 新人男優賞: 該当者なし

 新人女優賞: メリュジーヌ・マヤンス (サラの鍵)


【外国映画・総評】
 2011年は日本映画もそうだが、それ以上に外国映画も実り豊かで、正直ベストテンを形成するのに相当時分、掛かってしまった。しかしベストテンを振り返ってみると、アカデミー賞受賞作の少なさに改めて驚く。外国映画賞を受賞したスザンネ・ビア監督の「未来を生きる君たちへ」や、ナタリー・ポートマンが主演女優賞を獲得した「ブラック・スワン」が入っているだけ。だが、そもそも前者のスザンネ・ビア監督は、国際的に実力の高い作品を連発することでも知られるので、一概にアカデミー賞の範疇で考えるのは愚論である。
 結局のところ、昨年のアカデミー賞は保守的なイメージから抜け出ていないというのが証明された。前哨戦である、全米各地の批評家協会賞では軒並み、現代の若者とネットの密接性、一人の若者の皮肉めいたサクセスストーリーを描いた「ソーシャル・ネットワーク」が熱狂的に歓迎された。しかし、アカデミー賞ではそのような初々しい現代ドラマではなく、史実に基づいたヒューマンドラマ「英国王のスピーチ」が選ばれたのだ。私的には、「英国王のスピーチ」は傑作であると考えている。しかし、だからこそ、ありきたりな部分もあったりもする。堅実な、無難な、大衆一般的な作品を選出するのがアカデミー賞なのである。
 いまや、非ハリウッド製映画の飛躍ぶりは顕著なものとなりつつある。韓国映画でも第10位のような強烈快作もあれば、第9位のように神格を体現する人間のエゴを優しく紡ぐ宗教映画が、最北欧のフィンランドから生まれ、日本でも容易に鑑賞することが出来、映画自体が有意義な推察を設けてくれた。
 今年のベストテンにも、勿論、ハリウッド映画はそれなりに多くランクインしている。しかし、何の為の"外国映画"という括りなのかと思うと、今よりさらに、もっともっと私自身の視野も広げなければいけない、と猛省しきりに尽きるのだ。現状に甘んじてはいけない。

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 2011年のベストテンを発表前に、取り急ぎ当ブログで発表していなかった2010年ベストテンを。

 日本映画・2010年ベスト10


第1位:「カラフル」
 (監督:原恵一/声の出演:冨澤風斗、宮崎あおい)

第2位:「告白」
 (監督:中島哲也/出演:松たか子、木村良乃)

第3位:「川の底からこんにちは」
 (監督:石井裕也/出演:満島ひかり、遠藤雅)

第4位:「春との旅」
 (監督:小林政広/出演:仲代達矢、徳永えり)

第5位:「海炭市叙景」
 (監督:熊切和嘉/出演:谷村美月、竹原ピストル)

第6位:「アウトレイジ」
 (監督:北野武/出演:ビートたけし、椎名桔平)

第7位:「月あかりの下で ある定時制高校の記憶」
 (演出:太田直子/ドキュメンタリー)

第8位:「十三人の刺客」
 (監督:三池崇史/出演:役所広司、山田孝之)

第9位:「おとうと」
 (監督:山田洋次/出演:吉永小百合、笑福亭鶴瓶)

第10位:「ただいま それぞれの居場所」
 (監督:大宮浩一/ドキュメンタリー)


日本映画 最優秀作品賞: 「カラフル」

日本映画 最優秀監督賞: 原恵一 「カラフル」

日本映画 最優秀脚本賞: 石井裕也 「川の底からこんにちは」

日本映画 最優秀主演男優賞: 仲代達矢 「春との旅」

日本映画 最優秀主演女優賞: 松たか子 「告白」

日本映画 最優秀助演男優賞: 柄本明 「悪人」

日本映画 最優秀助演女優賞: 木村良乃 「告白」

日本映画 最優秀新人男優賞: ジャルジャル 「ヒーローショー」

日本映画 最優秀新人女優賞: 該当者なし



 外国映画・2010年ベスト10


第1位:「息もできない」
 (監督:ヤン・イクチュン/出演:ヤン・イクチュン、キム・コッピ)

第2位:「白いリボン」
 (監督:ミヒャエル・ハネケ/出演:クリスティアン・フリーデル、レオニー・ベネシュ)

第3位:「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
 (監督:ジョニー・トー/出演:ジョニー・アリディ、アンソニー・ウォン)

第4位:「インセプション」
 (監督:クリストファー・ノーラン/出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙)

第5位:「リトル・ランボーズ」
 (監督:ガース・ジェニングス/出演:ビル・ミルナー、ウィル・ポールター)

第6位:「ヒックとドラゴン」
 (監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア/声の出演:ジェイ・バルシェル、ジェラルド・バトラー)

第7位:「トイ・ストーリー3」
 (監督:リー・アンクリッチ/声の出演:トム・ハンクス、ティム・アレン)

第8位:「義兄弟 SECRET REUNION」
 (監督:チャン・フン/出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン)

第9位:「プリンセスと魔法のキス」
 (監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ/声の出演:アニカ・ノニ・ローズ、ブルーノ・カンポス)

第10位:「マイ・ブラザー」
 (監督:ジム・ジェリダン/出演:トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール)


外国映画 最優秀作品賞: 「息もできない」

外国映画 最優秀監督賞: ヤン・イクチュン 「息もできない」

外国映画 最優秀脚本賞: ヤン・イクチュン 「息もできない」

外国映画 最優秀主演男優賞: ヤン・イクチュン 「息もできない」

外国映画 最優秀主演女優賞: キム・コッピ 「息もできない」

外国映画 最優秀助演男優賞: ジェイク・ギレンホール 「マイ・ブラザー」

外国映画 最優秀助演女優賞: 該当者なし

外国映画 最優秀新人男優賞: ウィル・ポールター 「リトル・ランボーズ」

外国映画 最優秀新人女優賞: キム・コッピ 「息もできない」

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・世間はすっかり、モンスターハンターの新作で持ちきりで、あたいの友人達も早速「狩猟解禁だぜぃ!」と意気揚々と生肉を切り刻む旅に出かけたのである。あたいは、ゲームなんぞすっかり熱が冷めてしまったので、興味もへったくれもありゃしない。
 いまや、あたいに残されている道は映画しかないのでヤンス。そんなあたいは、毎年冬に行われる映画雑誌の老舗「キネマ旬報」の洋画と邦画のベストテンをこの時期から、早速予想している。今日購入した、キネ旬の最新号に、選考用の今年封切られた映画のタイトルリストが掲載されていたから、今日の今日、早速予想している。
 といってもだね、小説と違って、映画っつーもんをあたいみたいに年間200本以上観ている御方なんて、周りにもいないもんだから(そもそも皆、映画に興味は無いのだ大抵の場合)、第三者の意見も参考に出来ず、独断と偏見、忍び足差し足で騙し騙し予想するしかないのだ。まぁ、それはそれで楽しいから良いのだけども。
 以下はそんなあたいが、約15分という適当すぎるにも程がある短い時間で結論付けた、2010年の日本映画ならびに外国映画のベストテン&個人賞予想である。誰得すぎる内容だが、どうせ来訪者の少ない私のブログなのだ。好き勝手やるしかない。

【第84回・キネマ旬報ベストテン 大予想】

 日本映画ベストテン

第1位:「悪人」
第2位:「告白」
第3位:「必死剣鳥刺し」
第4位:「キャタピラー」
第5位:「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」
第6位:「十三人の刺客」
第7位:「カラフル」
第8位:「アウトレイジ」
第9位:「おとうと」
第10位:「川の底からこんにちは」
次点:「ヒーローショー」「春との旅」

監督賞: 中島 哲也(告白)
脚本賞: 吉田修一、李相日(悪人)
主演男優賞: 妻夫木 聡(悪人)
主演女優賞: 寺島 しのぶ(キャタピラー)
助演男優賞: 柄本 明(悪人)
助演女優賞: 大竹 しのぶ(ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う)
新人男優賞: ジャルジャル(ヒーローショー)
新人女優賞: 佐藤 寛子(ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う)

・2010年の邦画は久々の豊作といえる。10作に絞るだけでも苦労した。第1位争いは今年の映画界を席巻した「悪人」と「告白」のデッドヒートとなるのはほぼ間違いないといえる。予想では報知映画賞で早速各賞を荒らした「悪人」を選んだ。やはり俳優陣の力が備わっている作品には底上げ的な強みも加わっているのだ。なので、個人賞にも主演男優賞と助演男優賞には当該作より予想した。そして、数多く公開された時代劇の中からは、「必死剣鳥刺し」と「十三人の刺客」の二作を予想選出。まだ未見の「最後の忠臣蔵」も気になるが、キネ旬のベストテンに絡む映画としては、前述の二作がふさわしいといえる。


外国映画ベストテン

第1位:「ハート・ロッカー」
第2位:「第9地区」
第3位:「アバター」
第4位:「インビクタス/負けざる者たち」
第5位:「シルビアのいる街で」
第6位:「息もできない」
第7位:「瞳の奥の秘密」
第8位:「インセプション」
第9位:「トイ・ストーリー3」
第10位:「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」

監督賞:ジェームズ・キャメロンの元ワイフ(ハート・ロッカー)
 ※外国映画における、キネ旬での個人賞は監督賞のみ。

邦画とは対照的に、2010年の洋画は凡作愚作の百花繚乱であり、そもそも10作を挙げるだけでも苦労した。第1位から行き成り迷ってしまい、それでもキネ旬の評論化諸氏の嗜好を探った結果が以上の通り。1位は順当に「ハート・ロッカー」。でもゴズィラはこの作品、相当に嫌いな内容なのでぶっちゃけどーでもよろしい。個人的には「息もできない」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」といった優れたアジア映画が上位にくるべきなのだ。何故か、手法が斬新なだけの「第9地区」「シルビアのいる街で」も、評論家受けが大変良かったもんだから、納得いかないもののランクインさせた。例年なら予想にすら挙げない第9位のようなピクサー映画の力も借りて、やっとこさベストテンを形成出来たのだから、外国映画の不毛振りには情けなく思うばかり。

 というわけで、予想終了。結果は年明け。1月10日前後になるんじゃないかな。ワクワクしながら、今度は自身のベストテンにもそろそろ着手していこうかね。

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プロフィール
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ゴズィラ
年齢:
30
性別:
男性
誕生日:
1987/05/20
職業:
物流関係。(フォークリフト全般に乗れます)
趣味:
映画鑑賞(特にミニシアター系)・小説執筆・漫画収集
自己紹介:
 将来の夢は、土曜日の昼下がりに映画館の窓口に座り、ちょっと万人受けしないアート系映画を「俺、こんな映画だって見ちゃうんだぜ」とドヤ顔を浮かべながら、「一般、一枚」と言ってくる勘違い野郎をひたすら鼻で笑いながら、「ハン! 何が一般一枚だ。どうせ、金曜日の夕刊の広告に載っていたやつからソレっぽいもんを選んで慌てて観に来たくせに偉そうなツラしやがって。……前売り買って出直してこい!」と、罵りながら、少しでもお手軽に映画をご覧になって頂こうという明瞭快活なポリシーを以ってして、たくましく接客をすることです。
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