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「 不可解小説、というジャンル。 」
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 コラスペ終了。批評会から数日経って、落ち着いて振り返ってみると、本音、去年と比べてすっかり身内色になってしまったのだなぁと驚く。恒例の大賞選出も、その批評会の中で作者一同が一斉に自分の気に入った作品を指名し、多数決方式。「お祭り」なのだから、大丈夫だけれど、折角のコラスペ。参加者以外の投票も掲示板で募っても良かったのじゃない? と首を捻る。が、コラスペ自体は賞云々ではなく個々のスキルアップを目的とした「しばき合い」みたいなもの(良い意味で)なので、何だかんだコレで良いのだと納得。納得したらば、後日、私の個人的な感想をまた投稿したいと思う。そういう機会ならば、私は歯に衣着せない。容赦はしないと思う。チャットではすっかり緊張して上手く自分の意見を即興で言えなかったが、読み返せば読み返すほどに、言いたい事は山ほどあることに気付く。

***

 とりあえず「ATOM」はお蔵入り。修正も大幅にして、サイトに掲載しようと思ったがやめた。幾ら時間に追われて無理矢理な形になってしまおうと、私自身納得して結論した作品。修正してもそれ以上の作品に仕上げようとしても「ああでもない、こうでもない」と堂々巡りになるだけ。混乱するだけ。だから私は「ATOM」は完成品の上で「お蔵入り」にすることにした。残念。

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 ところで、私の小説はよく「分かりにくい」と言われる。今回のコラスペの批評会でも主催のみすたンさん曰く「分からない。ゆえに、悪いところでさえ見つけられない」。考えてみればそりゃそうである。私はあまり登場人物の心理描写を地の文に表していないからである。無論、わざとだ。例えば、説明するにしても登場人物の表情や行動のみで物語を進めてしまうので、内情を紐解こうにも出来ない。だから「分かりにくい」。
 私は小説書きではない。ただの映画好きの端くれだ。今は週末、映画を観れればそれで幸せである。自分が文才でもないことは分かりきっていること。だから小説に真剣に取り組もうとも思わないし、躍起になっていた文学賞応募もすっかり萎えてしまった。だけれど、時折ふっと頭をよぎる妄想をどうしても具現化せねばどうしようもない衝動に駆られる。それを実現させる手段として小説を選んでいるだけなのである。本当にただそれだけなので、普段から小説は買わないしあまり読むことも無い。わざわざ著作物からインスパイアされようなどとは思わない。

「そんな考えなのだから、分かりにくいと思われているのではないか」と蔑まれようとも、私は一向に構わない。むしろ「もっともっと、混乱して頭くらい痛くなってしまえ」と刃向かう。不可解小説でも構わない。良いじゃないかと開き直ってもいい。主人公の心情を、行動や本人が見る情景に代弁させて、ただその繰り返しで物語を進ませて何がいけないのか。だったら、全部を全部、心情を胸の内に吐露させればいいのか。それが所謂、小説的というものか? 私は嫌だ。絶対に書かない、というか書けない。

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 こうなったら、「分からない。分からないから、無理矢理にでも分かるまで骨の髄までシャブってやる」と読者を乗せるような作品を書きたい。書いてみせたい。読了した人それぞれが、違う感想を持つような作品を書きたい。

 でも、真剣には書かない。「書いてやる」と意気込んでも、思い過ぎてはいけない。思いすぎては「不可解」で何とか持ちこたえているものがさらに瓦解する。私は私のペースで、しかし、固く決心した本心は絶やすことなく、さて明日も仕事を頑張ろう。話はそれから。次回作はパワプロ二次でお目に掛かりましょう。とにかく、今年は二次三昧だ。おやすみなさい。

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無題
どうもこんにちはー、コラスペでは御世話になりましたー。

普通に読むだけでは分からない隠し味を探すのは難しいと思います。しかも、わかってもらえないと作品が意味不明で終わってしまう可能性があります。でも、俺は探すことは好きだし、自分で書いた小説に隠し味を仕込むのも大好きですw 今回の俺のコラスペ作品は調子に乗って仕込みすぎた性で、全体的に内容があやふやになってしまいました。さじ加減を間違えると自己満足にしかならないことがよく分かりました。
俺も最初はゴズィラさんの小説を読んで、正直「なんじゃこれ?」としか思えなかったんですけど、そこはゴズィラさんの狙い通りというか、俺は何度も読み返したわけです。わざわざsmoopyまでDLして読み返しました。すると、最初は分からなかった部分が大概分るようになり、面白いと感じるようになりました。選択したテーマも巧みに使われていることに気付き、特にテーマの一つ「ぶきっちょ」なんかは、一度読んだ程度では分からないと思えました。
今回、ゴズィラさんのATOMを読んで凄く勉強になりました。チャットでは正直、俺しか面白いって言ってなかったですけど、俺は本当に読めてよかったと思ってます。また来年もコラスペ一緒に楽しみたいです。
長くなりすぎましたね、ではこの辺で失礼しますー
イモ 2009.09.08 Tue 16:34 EDIT
無題
我がブログへようこそおいでまし。ゴズィラです。こちらこそ、先日はお世話になりました。私はさじ加減何か考えずに突っ走ってしまうので、いつだって自己満足甚だしいのですが、イモさんには届いたようで本当に嬉しいというか、救われた気持ちになりました。有難う御座います。今回の私の小説に組み込んだ「年上」「ぶきっちょ」「シロクロ」の三つの要素は、いわば亮二と薫の家族の不安定さを代弁させるように頑張ったつもりではあります。その三つが明らかになった瞬間、家族は脆くも崩れていくのかと思いきや、結局踏みとどまった結末にしました。したたかな家族だと思います。きっと土壇場で踏みとどまれるのは、本当に強い証拠なのだと信じています。

私はまだまだ実力不足です。というよりも、実力が不足しているどころか皆無に等しいのだと蔑みます。他人から「変だ、変だ」と罵られているのかそうでないのかよく分からない小説ばっか書いているので、きっと間違ってはいないです。「変だけれど、面白い」と一読で納得させられような作品を書けるように精進して参ります。イモさんとも来年のコラスペでご一緒出来る事を楽しみにしております。ではまた、お暇なときにでも覗きに来てくださいねぇ。(来訪者が少なくて寂しい怪獣)
ゴズィラ 2009.09.09 Wed 19:06 EDIT
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